「ハコスカ」を手放したタイミングでトヨタ「コロナマークII」に出会う! 自分でレストア…いまでは通勤用としても活躍中の旧車とは
旧車ならではの不満点を解消したコロナマークII
1972年に発売されたトヨタ「コロナマークII」は、コロナシリーズの上級版として登場した初代「マークII」からガラリと雰囲気が変わり、スポーティかつスタイリッシュなデザインになりました。そんなコロナマークIIを当時感を大切にモディファイした愛媛県在住の阿部さんの愛車を紹介します。 【画像】当時感を大切にモディファイ! 星型ディスクのホイールがカッコいいトヨタ「コロナマークII」を見る(16枚)
70年代のトヨタを代表する名エンジンを搭載
トヨタ「コロナマークII」のエンジンは1700ccと2000ccの2本立て。トランスミッションもポルシェタイプのフルシンクロ5速を採用し、スタビライザーつきリアサスペンションを装着、ステアリングギア比の見直しを行うことで、高速走行時の姿勢の安定性を高めた。 ボディタイプは、当時流行のセダンがセミファストバック、ハードトップがファストバックとなった。また前モデルで設定された3角窓を廃止し、ワイド&ローを強調する一体式のデザインを採用。その流れるようなボディラインがデビュー直後から好評だった。グレードラインナップは、セダンがDX/GL/GS/L、ハードトップがSL/GL/GSL/GSS/Lとなった。ちなみにトップグレードのLだけは全長が他より50mm長く、左右2分割グリルを採用していた。 インテリアはこの時代としては豪華な作りで、スポーティな3本スポークステアリングに木目調センターコンソールを標準装備。今となってはあたり前だが、スイッチ類はヘッドライト連動の内部照明を一部に採用し、オプションで当時としては画期的なクルーズコントロール機構までも備えるモデルも存在した。 今回紹介する真っ白なボディにブルーのGSSデカールを貼った爽やかなコロナマークIIは、愛媛県在住の阿部さんの愛車だ。モデルは1975年式のRX22型コロナマークII 2000GSSのハードトップで、搭載しているエンジンは後期型となる18R‐G型である。旧車好きなら知っていると思うが、このエンジンは1970年代のトヨタを代表するパワーユニットとして活躍。「セリカ」に搭載した名機2T-G型とともにトヨタ・ツインカムの中心的存在となったエンジンだ。