山梨学院FWオノボフランシス日華「絶対に負けない気持ちで日本一を取る」
6月16日、令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)山梨予選の決勝がJITリサイクルインクスタジアムで行われ、大会2連覇中の高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ2024 関東2部勢の山梨学院高等学校が1-0で帝京第三を下し優勝を果たし、全国切符を手にした。 【フォトギャラリー】山梨学院高等学校 vs 帝京第三 立ち上がりから積極的に攻撃を仕掛けながらも帝京第三の粘り強い守備でゴールを割れない山梨学院。後半に入ると相手のカウンターから危ういシーンが増え、流れが傾き始める。残された時間は20分。午後になって急速に気温も上昇し体力の消耗を考えると延長になればリスクが増える。 「(点を入れて試合を)決めてこい」 何としても後半で決着をつけたい山梨学院ベンチはこのタイミングでFW9オノボフランシス日華の高さとスピードに賭けた。そして67分、左サイドから送られたCKをニアで合わせるとこれが決勝ゴールとなり山梨学院の3年連続のインターハイ出場が決まった。 見事に大仕事をやってのけた背番号9は「どんな形であれ、自分で決めてやろうと思っていました。(約束通りに決められて)ホントうれしかったです」とはにかんだ。 Bチームで臨んだ5月の県総体(関東大会予選)では優勝した日大明誠に0-2と敗れた山梨学院。その悔しさをピッチで味わったオノボは「山梨県のチャンピオンを取り返す」という強い思いを持ってAチームに昇格、そして自らのゴールでそれを取り戻し全国の扉を開けた。 インターハイ本戦では昨年末の全国ルーキーリーグチャンピオンシップでも対戦した尚志や東山、徳島市立を始め多くの強豪校が待ち受ける。 「相手はどこも絶対負けないって気持ちで来ると思います。それに負けないように自分の気持ちを見せたい。プレミアやプリンスの強豪チームが揃いますが、自分の持ち味のヘディングの高さやスピードを武器に活躍して日本一を取りたいです」 オノボフランシス日華は誰よりも熱い気持ちを持って全国のチャンピオンを目指す。 (文・写真=西山和広)