池松壮亮、時代の流れに感慨「21年ぶりに渡辺謙さんと再会」
映画『本心』(11月8日公開)のイベントが4日、都内にて行われ、主演の池松壮亮、共演の三吉彩花、水上恒司が登壇。池松が、映画の題材でもあるテクノロジーの進化に驚きつつ映画デビュー作『ラスト サムライ』で共演した渡辺謙との再会を語った。 【写真】池松壮亮、バーチャルな水上恒司のリアルさにびっくり 作家・平野啓一郎の同名小説を映画化。亡くなった母の“本心”を知るためAIで彼女を蘇らせることを選択する青年と、彼を取り巻く人間たちの“心”と“本質”に迫るヒューマンミステリー。 作品にちなみ、この日は「ヴァーチャルトークイベント」と題し、池松と三好がAppleの最新VRゴーグル「Apple Vision Pro」を装着。ヴァーチャルで再現された水上とともにトークを行うという企画。 ゴーグルを装着した池松と三好は、目の前に見える“ヴァーチャル水上”のリアルさにびっくり。池松は「これから舞台挨拶とかこれでいいんじゃない?(笑)」と冗談を交えつつ「(映画で描かれた近未来が)もうすぐなんでしょうね」と感慨深げ。 劇中でもVRゴーグルを装着しながら撮影した2人。池松は映画に参加した専門家たちから、映画で描かれていることが「去年ではまだ世間の認知が追い付かなかっただろうし来年では遅かったかもしれない、この映画を見てもらうなら今年がベストだろうとおっしゃっていて、時代の変化の速さに驚きました」。 そんな池松は、もし仮想空間で会えるなら誰と会いたいかと聞かれると「豊臣秀吉。来年1年、演じることになりまして。撮影に入る前に2時間くらいお話しして参考にしてみたい」と、2026年の大河ドラマ「豊臣兄弟!」の主演に意気込み。 さらにリアルで会ってうれしかった人はと聞かれると「最近、渡辺謙さんにお会いして。12歳のころに映画デビューした『ラスト サムライ』で共演していろいろなことを教わりました。そこから再会できてなかったんですけど、ついこの間、再会できまして。頑張ってるね、大きくなったねと言っていただきました」と明かし「21年ぶりになるのかな。相変わらず素敵で。僕も子供に戻ったような気分になりました」と照れ笑い。 この日の報道陣の多さに「世界的なトピックスとしてAIへの関心の高さが分かる」と感嘆していた池松。最後に「テクノロジーの進化はもう止められないものだと思うので、どう共存していくのかこの映画が考えるきっかけになれば」と期待を寄せていた。