「ステンレスボトル」にカフェオレを入れるのはNG!? 意外と知らない「正しい使い方」と「お手入れ法」
冷たい飲み物、温かい飲み物の適温を長時間保ち、持ち運びにも便利なステンレス製魔法びん。マグタイプ、スポーツタイプ、ストロータイプ、ジャグタイプなど様々な形状があり、子どもから大人まで、様々なシーンで使われています。 【写真7枚】炭酸飲料OKの新商品「サーモス 保冷炭酸飲料ボトル」などを写真で!それぞれのボトルに適した使い方が大切 でも、おっくうなのがお手入れ。中身を捨てて水でじゃぶじゃぶとボトルと飲み口をすすいでおしまい!という人もいるのでは? 面倒だからといってお手入れを怠ると、着色汚れやニオイが発生したり、パッキン部分にカビが生えることも。 また、ステンレスボトルには入れてはいけないものもあり、NGなものを入れて使用を続けると劣化を早めることになりかねません。 ステンレスボトルの正しい使い方、お手入れ法をステンレスボトルを数多く販売している「サーモス」の笹渕真由美さんにお聞きしました。
ステンレスボトルに入れてはいけないものとは?
ステンレス製魔法びんはステンレスの二重構造の容器になっており、外びんと内びんの間は高真空状態になっていて熱移動による放熱を防ぎます。これによってステンレス製魔法びんは高い断熱効果を維持します。間違ったお手入れや、NGなものを入れると、これらの効果が損なわれる可能性があるのです。 ボトルのタイプによって、NGなものは異なりますが、すべてのステンレスボトルで絶対に入れてはいけないものが「ドライアイス」です。ステンレスボトルは密閉性が高く、密閉された状態でドライアイスを入れると中で圧が高まり、フタなどが開かなくなる、飛び出す、飲みものがふき出るなどして、ケガやものを汚す原因になります。 同様の理由でNGなのが「炭酸飲料」です。しかし今は、こうした不安を解消した炭酸飲料OKのボトルが販売されています。 炭酸飲料に対応したボトルは、高まった圧を安全に逃がすことができる設計がされており、コーラやソーダなどの炭酸飲料やビール、シャンパンも入れることができます。
スポーツドリンクは?
運動時や夏場に欠かせないスポーツ飲料ですが、メーカーによってはスポーツ飲料が不可の場合もあります。 「スポーツ飲料には塩分が含まれています。ステンレスは本来サビにくい金属ですが、塩分が多く含まれているものや洗い残しがあると腐食(サビの発生)の原因になります。サーモスのボトルではスポーツドリンクを入れても問題ない事が確認されているので、通常のスポーツドリンクであれば入れても問題ありません。 メーカーによってフッ素コーティングなどで塩分を防ぐ対策をしていることもあり、スポーツ飲料を入れる際には、お手持ちのボトルの取り扱い説明書の指示に従うのが良いでしょう。 塩分ということでは、ボトルにスープやみそ汁を入れるのもNGです。水筒は縦に細長い形状なので、汚れが残っている場合など、サビの原因になります。また、固形物は飲み口やすき間などにつまる恐れがあるため、スープ、みそ汁はスープジャーを使うようにしましょう」(以下「」内、笹渕さん)