吉と出るか? 凶と出るか? フジテレビ15時間生放送改編のウラ事情
リアルタイムでの情報発信はあまり意識されていない!?
とはいえ、今回の改編では同じ情報番組でも、報道色の強い「グッディ!」がわずか10分間の拡大に対して、バラエティー色の強い「バイキング」が50分間拡大と、生放送の時間を増やす一方で、生放送の最大の利点であるリアルタイムでの情報発信に関しては、あまり意識されていないようにも思われる。 そもそも、これまで視聴率で苦戦している両番組の放送時間の拡大自体に対しては、ネット上を中心に「ますます迷走しているのでは?」といった厳しい声もあるが……。
若手局員を中心に新たな人材発掘を狙う企画も
フジと長年の付き合いがある放送作家はこう語る。 「生放送拡大といっても、大幅に時間が増えるのは『バイキング』だけなので、リニューアル内容も斬新なモノになるとは思えない。最近のフジは、新しくスタートさせたコンテンツが不調だと、すぐに打ち切りする傾向が強いですね。それだけ余裕がないということなのでしょう。しかし、若手局員を中心にこの春の特番で、新しい人材を発掘するような企画も持ちあがっています。“第二のマツコ・デラックス”のような生放送に出演させて面白い人材を輩出することができれば、低迷脱出のカギになるかもしれません」 果たして、フジの新戦略は復活への足掛かりとなるのだろうか? (文責/JAPAN芸能カルチャー研究所)