ブリスベン国際

ブリスベン国際会場で練習するノヴァーク・ジョコビッチ[画像/ゲッティイメージズ]

男子テニスのブリスベン国際（オーストラリア/ブリスベン、ハード、ATP250）に第1シードで出場する世界ランク7位のN・ジョコビッチ（セルビア）が会見を行い、新シーズンへの意気込みや新しいコーチである元世界ランク1位のA・マレー（イギリス）について語った。 【ジョコビッチ、キリオスら ブリスベン国際組合せ】 37歳のジョコビッチが同大会に出場するのは15年ぶり2度目。初出場となった2009年は1回戦でE・ガルビス（ラトビア）に敗れている。 ジョコビッチは昨シーズン、パリオリンピック（フランス/パリ、レッドクレー）で悲願の金メダルを獲得したものの、他の大会でのタイトル獲得はなし。開幕時には1位だった世界ランキングを7位まで下げシーズンを終えた。 ジョコビッチは再起をかけ、今年現役を引退したマレーがコーチに就任することを11月に発表。そして2025年シーズンは開幕戦となる同大会からの出場を決め、シングルス、そしてダブルスにもエントリーした。ダブルスにはN・キリオス（オーストラリア）とペアを組み参戦する。 男子プロテニス協会のATP公式サイトにはジョコビッチのコメントが掲載されている。 「彼（マレー）は僕の最大のライバルの1人だ。コートの上で僕がどう感じているのか、何を経験しているのか、何を考えているのか、自分のプレーをどう見ているのか、その秘密を常にトップライバルの1人と分かち合うことは、ある意味、僕にとって不思議なことだった。でも、彼がここオーストラリアで僕と一緒に仕事をすることを受け入れてくれたことは、とてもうれしいし、とても感謝している」 オーストラリアに来る前に10日間ほど一緒に過ごしたというジョコビッチとマレー。その期間は良い時間だったことも明かした。 「一緒に過ごした10日間は素晴らしかった。とても楽しかったよ。彼はとても几帳面で、献身的で、プロフェッショナルなんだ。選手として何年も彼を知っているから驚かないし、コーチとして彼にとっては新しい経験だし、コーチと選手としてペアを組むことは、彼にとっても僕にとっても驚きだった」 「僕がこれまで戦ってきた中で最も偉大なライバルの1人として、僕のプレーについてユニークな視点を持っている。彼は僕のゲームの長所も短所も知っている。彼は最近までツアーでプレーしていたから、現在世界でプレーしている他のベストプレーヤーや若手、彼らのゲームの短所や長所も知っている。だから楽しみだよ」 「彼は僕のゲームに新鮮な視点をもたらしてくれると思うし、テニスコートでは間違いなくその恩恵を受けることができると思う。彼が持っているチャンピオンのメンタリティは、僕らにとてもマッチすると思うよ」 また、2024年シーズンはツアータイトル獲得ゼロに終わったことにも言及した。 「この1年は、オリンピックで金メダルを獲得することが最優先事項であり、それを達成することができた。ひざの手術を受けたけど、そのあとすぐにウィンブルドンの決勝に出場することができた。ローラン・ギャロス、ウィンブルドン、そしてオリンピックの間の素晴らしい大会期間だった。でも、全体的には今シーズンは前のシーズンよりも負けが多かったし、浮き沈みも激しかったね」 「今年は、昨シーズンよりももう少し多くの大会に出場するつもりだよ。うまくいけばレベルも上がるだろうし、その結果、いくつかの大会で優勝してランキングを上げることもできるだろうね」 ジョコビッチは現在ツアーの優勝回数で99度を数えており、今大会で大台の100勝に到達する可能性がある。 注目の1回戦では世界ランク73位のR・ヒジカタ（オーストラリア）と対戦することが決まっている。