ピーマン自動収穫ロボ、実証試験 収量向上や省力化検証
全農岩手県本部(高橋司本部長)は3日、紫波町片寄のピーマン栽培の実証農場で自動収穫ロボットの実証試験を始めた。人工知能(AI)が画像認識を基に取り頃のピーマンを探して収穫できる先進的な機械を導入。中山間地域で高収益作物の生産拡大を目指しており、収量の向上や作業の省力化につなげるために有効性を検証する。 自動収穫ロボットは高さ1メートル80センチで、四つの車輪が付き、ハウス内のレールを自走する。カメラで撮影した画像をAIが解析し、取り頃のピーマンを判別。アームが伸びて茎を切り、実に傷がつかないようにケースに入れる。 ロボットは、宮崎県新富町のベンチャー企業「アグリスト」が開発した。ピーマン1個の収穫にかかる時間は1~2分。スピードは人間にかなわないが、バッテリー式で1回の充電で約10時間休まずに稼働できる。収穫にかかる人手をほかの管理作業に充てられる利点がある。レンタル料金は月額10万~20万円ほど。