0.7グラムの燃料デブリ、原発事故後初めて敷地外へ 茨城県の研究施設に輸送完了 東京電力福島第一原発
テレビユー福島
東京電力は、福島第一原発から試験的に取り出した燃料デブリについて、12日、茨城県にある研究施設に輸送を完了したと発表しました。 【写真を見る】0.7グラムの燃料デブリ、原発事故後初めて敷地外へ 茨城県の研究施設に輸送完了 東京電力福島第一原発 慎重にトラックに載せられる重厚な容器。中には、福島第一原発2号機で試験的に取り出された溶け落ちた核燃料=燃料デブリが収納されています。 12日、東京電力はこの燃料デブリを2011年の事故後初めて、原発の敷地の外へ運び出しました。燃料デブリは大きさおよそ5ミリ、重さ0.7グラムで、これまでに行われた検査で、水素濃度などが原発の敷地外へ運ぶ安全性の基準を満たしていることを確認していました。 そして、12日午前9時半ごろ、茨城県大洗町にある日本原子力研究開発機構の研究施設へ輸送を始め、午後2時半すぎに輸送を完了したということです。この施設では今後、数か月ほどかけて燃料デブリの分析を行うということです。 分析は、他の施設でも1年ほどかけて行われる予定で、東京電力は「燃料デブリは少量だが、今後の取り出しに有効な情報を得られる」として、本格的な取り出し方法の検討に生かすことにしています。
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