愛媛信金職員が顧客預金着服 カード不正入手、9回にわたり291万円
愛媛信用金庫(松山市)は14日、石井支店(同市東石井5丁目)の男性職員(31)が5~10月、不正に入手した顧客のキャッシュカードと暗証番号を使い、計約291万円を着服していたと発表した。職員は13日に懲戒解雇。実質の被害額は約206万円で、職員が全額弁償している。 愛媛信金によると、職員は5月、自身が営業を担当する個人客に対し、契約するカードローンのキャッシュカードについて、磁気不良のため再発行が必要とうその説明をし、カードと暗証番号を不正に入手。5~10月、9回にわたって計約291万円を引き出して着服した。発覚を免れようと複数回かけて計85万円を入金していた。 客が不審な口座履歴に気づいて9月に2回、職員に問い合わせたが、職員は「確認する」などと説明して放置。10月、石井支店に客から相談があり、調査した結果、不正利用が発覚し、職員が認めた。愛媛信金は松山南署に通報した。
愛媛新聞社