地震2次避難が解消 仮設住宅、6882戸整備完了
●ピーク時は5県に5275人 能登半島地震で被災地から石川県内外のホテル・旅館に移る2次避難が解消したことが23日、県への取材で分かった。2次避難は1月6日に始まり、ピーク時の2月16日には北陸三県と愛知、岐阜両県の計245施設に5275人が身を寄せていた。 県によると、2次避難者は今月2日時点で10施設に24人だった。金沢市内の宿泊施設で生活していた最後の1人が22日、仮設住宅に入居したため解消した。ピーク時の避難者は、加賀市が1853人と最も多く、金沢市1766人、小松市779人と続いた。 現在は奥能登豪雨を受け、輪島市の37人が2次避難として七尾市の宿泊施設に身を寄せており、避難生活は来年3月ごろまで続く見通し。 地震の被災者向けの仮設住宅は23日、珠洲市で24戸が完成し、10市町計6882戸の整備が終了した。 県は3月末時点で、各市町からの要望戸数6610戸の整備を8月中に完了する予定だった。だが住民の意向変化により要望が増え、豪雨で建設途中の仮設住宅団地が被害を受けるなどしたため、4カ月遅れた。