競歩・池田向希「全く身に覚えのない理由」血液ドーピング疑いで暫定的資格停止処分に「困惑」
世界陸連の独立監視部門、インテグリティー・ユニット(AIU)は1日、21年東京五輪男子20キロ競歩銀メダリストの池田向希(26=旭化成)が血液ドーピングの疑いで暫定的資格停止処分を受けたと発表した。 【画像あり】 みちょぱ「私が勝手に名前出して売名行為みたい」 池田向希は「はとこ」 これを受け、池田は所属の旭化成を通じてコメントを発表。池田は「今回、全く身に覚えのない理由で今後の試合に出場できないかもしれない状況となり、たいへん困惑しております。6月28日にAIUから通知を受け取って以来、多くの医学専門家、競技関係者その他関係者の方々にご協力いただき、潔白である事実を根拠とともに訴えてまいりました。今後真実が明らかになり、公正な結論が導かれるよう引き続き努めてまいる所存です。今後ともご理解とご支援をいただければありがたく、何卒よろしくお願いいたします」とした。 旭化成による経緯は以下の通り。 ▼24年6月28日 AIUより、AIUが実施した2023年6月から8月にかけての血液検査値から血液ドーピング※の疑いがあること、弁明がある場合には所定の期日までに提出すべきこと等の通知を受ける。※血液(自己輸血)ドーピングとは、自身の血液をあらかじめ採血して保存しておき、大会前にその血液を自己の体内に戻すことで赤血球量を増やし、パフォーマンスを向上させようとする方法のこと。 ▼同年7月24日 池田はAIUに対して弁明書を提出。 ▼同年11月1日 AIUより、正式にアンチ・ドーピング規則違反として立件する旨、および本件が最終的に解決されるまでの間の暫定的資格停止処分を下す旨の通知を受ける。 旭化成は今後について、AIUに対して暫定的資格停止処分の取り消しを求める申し立てを行うとともに、規則違反を否認し、懲戒裁判所での審問を求める書面を提出する予定とした。 タレントみちょぱ(池田美優)のはとことしても知られている池田は、東洋大時代の19年世界選手権(ドーハ)で6位に入賞。東京五輪では日本競歩勢史上最高の銀メダルに輝き、22年世界選手権(米オレゴン)でも銀メダルを獲得した。今夏のパリ五輪では7位で、9月には国内大会に出場していた。