二松学舎大付、タイブレークで早実にサヨナラ勝ち センバツ出場確実に/秋季東京大会
秋季高校野球東京大会(7日、二松学舎大付6x-5早実=延長十二回タイブレーク、神宮)東京大会決勝が行われ、二松学舎大付が延長十二回、6-5で早実にサヨナラ勝ち。2003年以来、21年ぶり3度目の優勝を飾り、来年3月の選抜大会出場を確実にした。今月20日開幕の明治神宮大会に出場する。 二松学舎大付が秋季東京大会決勝で早実と対戦するのは1981年以来、43年ぶり2度目。甲子園常連校同士の意地と意地がぶつかり合った。 点の取り合いで試合は拮抗(きっこう)。4―5の八回1死二、三塁。二松学舎大付は4番・今井の右犠飛で試合を振り出しに戻した。 雌雄が決したのはタイブレークの延長十二回1死満塁。途中出場の1年生、根本がスクイズを決めた。接戦をものにし、ナインの頰には大粒のうれし涙が流れた。 エースナンバーを背負う及川の好投が勝利を呼び込んだ。四回から2番手としてマウンドに上がり、9イニングを投げて8安打2失点。140キロ台の直球で押し込み、ピンチの場面を幾度もしのいだ。 43年前の決勝で同校の投手として惜敗した市原監督は「誰かが悪いと誰かが助ける。チーム一丸となって戦った。良い戦いをした」とナインをたたえた。2年ぶり8度目の出場を確実にした来年3月の選抜大会に向けて「優勝を目指して頑張ります」と言葉に力を込めた。(加藤次郎)