再稼働後トラブルで停止の女川2号機 原子炉を起動 東北電力
東北電力は13日、再稼働後の機器のトラブルで停止していた女川原発(宮城県女川町、石巻市)2号機について、同日午前9時に原子炉を起動させ、再稼働したと発表した。約3時間後には核分裂反応が継続する「臨界」に達した。19日までに試験的な発電と送電を始め、当初の計画通り、営業運転は12月に再開する方針という。 2号機は10月29日、東日本大震災で停止して以来13年7カ月ぶりに起動した。震災の被災地の原発、東京電力福島第一原発事故を起こした同じ沸騰水型炉(BWR)として、いずれも初の再稼働だった。 しかし、今月3日、発電再開に向けた試験で、原子炉内の中性子を正常に計測できるかを確認する機器を送り込んでいたところ途中で動かなくなり、東北電は翌4日に原子炉を停止した。 東北電は11日、トラブルの原因は機器を原子炉に入れるための管の接続部がナットの緩みで外れたことだったと発表。同様のナットを使う229カ所を点検したり、新たな作業手順をまとめたりするなどの再発防止策を公表していた。(中島嘉克)
朝日新聞社