ボーナスで「ルイヴィトン」の財布に新調したという公務員2年目の彼。どのくらいボーナスをもらっているのでしょうか?
「公務員は収入が安定している」というイメージを持つ人もいるでしょう。しかし、今回のケースのように、公務員として働き始めて2年目であるにもかかわらずボーナスで高額な買い物をしている人がいると「一体いくらもらっているのか?」と気になるかもしれません。 本記事では、国家公務員のボーナス支給額の決まり方や一般職員のボーナス支給額の平均をご紹介したうえで、ルイヴィトンの財布を買えるだけの余裕があるのかを確認していきます。 ▼「公務員は安定している」って本当? 定年退職の割合や退職金の平均額を教えて!
国家公務員のボーナス支給額はどのように決まるのか?
人事院の「国家公務員の諸手当の概要(令和6年4月現在)」によると、国家公務員の賞与に相当する手当は「期末手当」と「勤勉手当」に分かれています。期末手当は民間企業で支給されているボーナスのうち一定額に相当する手当で、勤勉手当は勤務成績に応じて支給される手当です。いずれも6月1日、および12月1日に在職する職員に対して支給されます。 期末手当や勤勉手当の支給月数は、人事院が民間企業のボーナス支給状況を調査したうえで決められます。令和5年度は6月に2.16ヶ月分、12月に2.26ヶ月分が支給されました。いずれも前年の支給月数より増加しています。
国家公務員(一般職員)のボーナス支給額の平均はいくら?
内閣官房内閣人事局によると、令和5年6月期に一般職国家公務員に支給された期末・勤勉手当の平均支給額は約63万7300円でした。平均年齢は33.8歳、俸給・扶養手当・地域手当などで構成される平均給与額は約29万5100円となっています。 一方、令和5年12月期の期末・勤勉手当の平均支給額は約67万4300円でした。平均年齢は33.4歳、平均給与額は約29万8400円です。 ただし、給与は年齢や勤務年数によって変わるでしょう。今回の事例では「公務員2年目」ということなので、22歳で大学を卒業後すぐに公務員として働き始めて2年目であると想定します。人事院の「令和6年国家公務員給与等実態調査の結果」にある年齢階層別の平均給与月額を見ると「24歳以上28歳未満」は26万485円(大学卒業の場合)です。 この平均給与額で期末・勤勉手当を計算すると、6月期が26万485円×2.16ヶ月=約56万3000円、12月期が26万485円×2.26ヶ月=約58万9000円となります。