【マーメイドS】斤量は実力も評価された微減が狙い目 東大HCの本命はエーデルブルーメ
福永厩舎が初重賞制覇へ
◎エーデルブルーメ デビュー戦を除くと掲示板を外しておらず、良馬場だと【3-3-4-1】と安定感抜群。ここ数戦は牡馬混合戦を使っている点も評価したい。前走のダイワスカーレットCでは、55キロの重ハンデながら2着に0秒3をつけての快勝。勝ち時計の1分58秒8も優秀だった。21~23年、重賞を除く同コースでこれ以上の時計を出して勝利した馬は6頭いて、そのうちプログノーシスら5頭が後に重賞を勝利している。 京都芝2000mは3走前の寿Sで経験済み。このときは勝ち馬と0秒1差の2着。勝ち馬のデビットバローズはその後に大阪城S2着、新潟大賞典4着とOP戦線でも好走しており、相手が強かったと言えるだろう。福永祐一厩舎の初重賞勝利を川田騎手とのタッグで達成することに期待したい。 ◯コスタボニータ OPクラス入りしてから8戦、東京コース以外では掲示板を外しておらず、タイム差も0秒3以下。強みは先行力で今回も自分の競馬ができれば上位は堅いだろう。鞍上は前走に続き岩田望来騎手。前走福島牝馬S組【1-2-2-23】のうち、継続騎乗【1-1-1-9】に該当しているのも加点材料だ。ただし芝2000mの経験が愛知杯のみである点、京都コースも初といった懸念点を考慮し、2番手評価とした。 ▲ホールネス デビュー戦をマコトヴェリーキー(3勝クラス2着、2勝クラス阪神芝2000mを1分58秒7でV)の2着とした後、未勝利戦から3連勝。2着との着差も徐々に開いており成長中、まだ壁は感じられない。注目したいのは前走の熊野特別。10頭立てにもかかわらず、レース後3か月で2着以下から4頭が2勝クラスを突破しているハイレベル戦だった。今回は格上挑戦となるが、斤量の利を生かせば激走も十分あり得る。 △ミッキーゴージャス なんといっても2走前の愛知杯の内容が優秀だった。54キロのハンデを背負い、前半1000m57秒4のハイペースのなかマクリを決め、上がり3ハロン3位で勝利した。大阪杯では大敗したが、牝馬限定重賞なら力が違う。しかし乗り替わりや56.5キロのトップハンデなど厳しい点も多く、△評価とした。 ×タガノパッション 3勝クラスで2、3着を繰り返した後、3走前の愛知杯を上がり最速タイで2着と好走。その後2戦は連続6着。ただし内容を見ると2走前は4角12番手から上がり最速の脚を使っていて、前走もマクリから4番手まで浮上しての6着。結果的に先行馬が馬券圏内を独占しており、動いた判断は間違っていなかったものの、展開が向かなかった。どちらも着順ほど悲観することはない。ハンデ戦に戻って前走より2キロ軽くなる点も大きい。前走福島牝馬S着外からの逆転例もあり(18年ワンブレスアウェイ6着→2着、20年リュヌルージュ8着→3着、23年ホウオウエミーズ12着→3着)、押さえておきたい1頭だ。 以下アリスヴェリテまで印を回す。馬券は◎軸、◯以下相手の馬連とする。 ▽マーメイドS予想▽ ◎エーデルブルーメ ◯コスタボニータ ▲ホールネス △ミッキーゴージャス ×タガノパッション ☆アリスヴェリテ 《ライタープロフィール》 東大ホースメンクラブ 約30年にわたる伝統をもつ東京大学の競馬サークル。現役東大生が日夜さまざまな角度から競馬を研究している。現在「東大ホースメンクラブの愉快な仲間たちのブログ」で予想を公開中。
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