冬の訪れ告げる「現実と思えない」景色 茂木の里山に“海” 雲と光の世界を堪能
茂木町北部を流れる那珂川で、冬の訪れを告げる雲海が見られるようになってきた。宇都宮市や県東部で今季一番の冷え込みだった25日、展望台がある同町九石(さざらし)の鎌倉山(216メートル)からは朝日に染まる雲海の幻想的な光景を楽しむことができた。 【動画】栃木・茂木の鎌倉山から雲海 冬の訪れ告げる雲と光の世界が目の前に 雲海は河川などから立ち上る水蒸気が冷やされ霧となり、それが厚みを増して広範囲に広がる現象。この日は未明から霧が立ち込め、茨城県までの流域一帯に雲の海ができた。 鎌倉山では午前5時半ごろ、東の空が明るくなりだすと雲海がはっきり確認でき、時間の経過とともにうねり、波立ち、表情を変えていった。同6時半過ぎに日の出を迎え、朝日がかかる部分がオレンジ色に輝き始めた。 鎌倉山にはカメラ愛好家など10人ほどが集まり、雲海を堪能した。宇都宮市から友人と早朝サイクリングで訪れた真岡高2年宮寺恢利(みやでらかいり)さん(17)は「テレビで見たままの、現実と思えない美しい景色」と感動していた。