トランプ氏と韓国大統領、北朝鮮のロシア派兵についても話し合う
米大統領選で勝利したドナルド・トランプ前大統領と各国首脳が相次いで電話会談を行っている。各国首脳は祝意を伝えるなど来年1月のトランプ氏の再登板をにらみ動き出した。 【写真】大統領在任中の2018年6月、シンガポールで金正恩氏と会談したトランプ氏
米CNNは、中国の習近平(シージンピン)国家主席が6日、トランプ氏に電話で祝意を伝えたと報じた。詳しい内容などは明らかになっていない。
ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は7日未明(現地時間)、SNSへの投稿でトランプ氏との電話会談で、両氏が「緊密な対話を維持し、協力を進めることで合意した」と明らかにした。ロシアのウクライナ侵略を巡り交渉による和平実現を主張するトランプ氏は、ウクライナへの軍事支援に否定的で、ゼレンスキー氏は支援継続を求めたとみられる。
韓国大統領府によると、尹錫悦(ユンソンニョル)大統領は7日午前、トランプ氏と電話会談を行った。尹氏が「安全保障と経済、全ての領域を網羅する緊密な協力関係を継続しよう」と呼びかけると、トランプ氏は「良い協力関係が続くことを期待している」と応じた。ロシアに派遣された北朝鮮兵などについても話し合い、近く直接会談することで合意したという。
イスラエル首相府は6日、ベンヤミン・ネタニヤフ首相がトランプ氏と電話で会談したと公表した。両氏はイスラエルの安全保障のために協力することで一致し、「イランの脅威」についても協議した。
インドのナレンドラ・モディ首相は6日、X(旧ツイッター)で、トランプ氏との電話会談を明らかにした。モディ氏は、防衛やエネルギー、宇宙などの分野で「米印関係をさらに強化するため、再び緊密に協力することを楽しみにしている」と投稿した。
このほか、英国のスターマー首相やイタリアのメローニ首相もそれぞれトランプ氏と電話会談を行い、中東情勢などを話し合った。