球児(泉澤祐希)の死、香恋(吉川愛)の裏切り…物語は第二部へ 原田美枝子が鍵を握る人物に『マルス-ゼロの革命-』【コメントあり】
原田美枝子 コメント
◆今作に出演されることになり、台本を読み、作品を見られた感想は? 台本からビジュアライズすることが難しかったのですが、第1話を拝見して「なるほど!」とふに落ちました。『マルス-ゼロの革命-』は結構難しいお話ですよね。高校生たちの話ではありますが、大人社会、現代社会への警告であったり…。そこへ若者たちが斬り込んでいく、すごく硬派なストーリーだと感じました。 ◆今後の物語を左右する人物・西城澪子をどんなふうに演じたいと考えていますか? 私自身も澪子が置かれた立場と似ているのではないかと思います。若い人たちがどんどん台頭してきて、一緒に走るというよりは、もう先にメイントラックは出たなと感じている部分があり、そうした中で若い人たちを見ていると、「すごく頑張っているな」「こんな面白い人が出てきたんだ」と思うことがあるんです。 もしかしたら澪子もそれと同じような感覚でゼロや「マルス」のメンバーたちを見ていくのかも、と思っています。生きてきた分だけ知恵や経験もあって、そういう意味でも若者たちを肯定したり、よくないと思う部分は忠告をしたり…。この先どんなストーリー展開になっていくのかは分からないですが、澪子は大人として若者たちの動きや心情を理解できる人間でいられたらいいなと思います。 私の20代は、100人いたら「99人は敵!」って思うくらいとがって生きていたので、ある種「マルス」の子たちに共感できる部分もあったりはするけれど、そんな中でも1人でも分かってくれる大人がいたら、勇気を持って生きていけると思うんですよね。 ◆撮影現場の雰囲気はいかがでしたか? すごくよかったです。片山修監督とは『みをつくし料理帖』(2012年)というドラマでご一緒して以来でしたが、安心して撮影に臨めました。江口洋介さんとも十数年ぶりでしたが、そのときはそんなに大きな絡みはなかったので、今回はあらためてゆっくりとお話ししています。 社会への怒りや変えたいという熱い思いを、“動画”という手段に乗せているところがすごく今っぽくて面白い作品だと思います。その中で澪子がどんな影響を及ぼしていくのか、ぜひ楽しみに見ていただけたらと思います。
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