町田ー筑波大戦で負傷者が続出した要因 プロとアマチュアの違いは
町田の黒田剛監督(54)が13日、PK戦の末に敗れたサッカー天皇杯・2回戦の筑波大戦から一夜明けて取材に応じ、世間からの批判を覚悟で敗れた試合後に審判、筑波大の指導者、選手を非難した思いを明かした。この試合で、町田は4人が負傷退場。「何を言われようと選手を守るのも監督の仕事。足にいった危険なタックルをなかったことにして風化させていくことが、サッカー界にとってどうなのか。反感を買ってでも、それは絶対にあってはいけない」と語った。 * * * * 筑波大のジャイアントキリングは素晴らしかったが、町田・黒田監督が「2人も骨折する選手が出たのは、(サッカー)人生でない」と悔しがったように、負傷者が出たことで後味の悪い一戦となってしまった。その要因の一つは、やはりプロとアマチュアのプレースピードの違いにあった。町田の原フットボールダイレクターは「プレーの速さに差があり(タックルが)遅れている傾向にあった」と見解を語った。 筑波大の選手たちがプロのスピードに必死についていこうとした結果、相手がプレー後に止まれずにレイトタックル(遅れて接触する危険なタックル)になったシーンがみられた。町田もJ2からJ1に上がった今季序盤には、J1のスピードへの対応が遅れ、レイトタックルが増えた時期も。この日、激しいタックルは試合序盤の町田側にもあったため、その時点で両チームにイエローでけん制するなど、審判のコントロールが必要だった。(金川 誉)
報知新聞社