<大阪北部地震から1年>「助けられる人から助ける人へ」体験施設で学ぶ防災の知恵とは
「自分のいのちを守ったうえで、周囲の人のいのちを救う」
従来の防災メッセージは自助型の「自分のいのちを自分で守る」が中心だった。同センター担当者は一歩踏み込んで「自分のいのちを守ったうえで、周囲の人のいのちを救う。自助から共助へ、助けられる人から助ける人へ。そのために必要な防災の知恵や技術を、体験しながら学んでください」と呼びかける。 災害が大きいと、公的な救助隊は人員的に限られるため、被災直後の公助には限界がある。公助による救助を待っていると、助かるいのちも失われかねない。要救助者を一刻でも早く救い出すために、安全な救助態勢を確保しながら市民が助け合う共助が求められる。
写真展で「日ごろから災害への警戒が必要なこと」を示唆
同センターでは、大阪北部地震の被害を現場写真で振り返る「写真パネル展」が20日まで開かれている。崩れた民家の石垣、図書が床一面に散乱した図書館、水道管の破裂など、身近な被害を伝える現場写真が展示。日ごろから災害への警戒が必要なことを示唆している。 (文責/フリーライター・岡村雅之)