<高橋克実>「9ボーダー」3姉妹の父・五郎が「うらやましい」 10代の頃「太陽にほえろ!」に憧れて 銭湯の思い出も
この前やっと、お母さん役の堀内敬子さんが出てきてくれたのでちょっとホッとしました。あんなきれいな3人が僕からよく生まれたなと、どう考えても多分、視聴者の方も納得いかないと思うので(笑い)。美しいお母さんを見て、なるほどと納得していただけたと思います。
--今回銭湯の主を演じられていますが、銭湯にまつわるご自身の思い出はありますか?
実家にいた時は家にお風呂があったので、子どもの頃は銭湯にはあまり行かなかったですね。銭湯は「行ったことないから行ってみたい」と思っていました。それこそTBS日曜劇場の「時間ですよ」で見るくらいでした。銭湯が日常になったのは、東京に出て来てから。町の定食屋に入るのとか銭湯に入るのって、すごくドキドキしました。
--実際に一人で銭湯を体験してみてどうでしたか?
親と関係なく自分でお金を払って一人で風呂に入ること自体がワクワクしましたし、あとは家のお風呂にはシャワーがなくて湯船のお湯で体を洗っていたので、銭湯にあるシャワーがすごく気持ちよかったのを覚えています。今でもパーッとシャワーを浴びていると、ちょっとぜいたくな気持ちになります。
あとは住んでいた笹塚に深夜1時までやっている銭湯があって、だいたい終電で帰ってきてギリギリで駆け込んでいました。僕が住んでいたアパートからすごく近かったのですが、新宿でお芝居を見た後に飲んで帰ってくると、当時は小劇場の俳優さんたちもいっぱいその銭湯に来ていて、みんな黙々と体を洗うっていう妙な光景でしたね。
--その記憶や体験は今回の演技にも生かされているのでしょうか?
実生活では今回の役どころのように経営をしているわけではないので(笑い)。でもやっぱり昔から銭湯をいろいろ調べたりしていたので興味があったんだと思います。
例えば友達の家に泊まりに行ったときや、東京都内でも、それまで行ったことがなかった場所で銭湯を見つけるとすぐに行っていました。お湯が何種類もあるとか、冷蔵庫にある飲み物とか。舞台で地方公演に行くと、みんなで一緒に銭湯に行ってたんですよ。そうやって、いろんな銭湯を見てきたので、今回、雰囲気はすごくよく分かっているつもりです。