夫が「食器洗い中はこまめに水を止めろ」とうるさいです。家事をやっているのは私だし、何より大した節約にもなりませんよね?
水道の使い方が夫婦げんかのきっかけとなった経験がある人は、意外と多いのではないでしょうか。 例えば食器洗いの際、水をこまめに止める人もいれば流したままにする人もおり、そうしたちょっとした考えの違いがもめる原因になりがちです。 そこで本記事では、食器洗い中に水をこまめに止める場合、年間でどれくらいの節約につながるのかを考えます。
水を出しっぱなしにすると年間でどれくらいの水道代がかかる?
まずは、水を出しっぱなしにして食器を洗うケースでの水道代を考えてみましょう。2~3人家族で、1回に洗う食器は約3人分(食器18点、小物12点)、1日に2回食器洗いをする想定です。東京都水道局によると、キッチンで5分間水を流しっぱなしにしながら食器を洗った場合の使用量は約60リットルとされています。 また、約3人分の食器を洗うには平均で15分ほど必要といわれています。以上の2点をふまえると、1回の食器洗いで約180リットルの水を使う計算になります。 1日に2回の食器洗いでは約360リットルとなり、これを365日毎日続けたとすると年間の使用量は13万1400リットルです。単価は地域によって異なりますが、ここでは東京都水道局の基準に沿って1リットルあたり0.24円で考えてみましょう。使用量×単価で計算してみると、13万1400リットル×0.24円で3万1536円です。 水道の使用時間や単価によって水道代は変動するため一概にはいえませんが、2~3人家族の場合、水を出しっぱなしにして食器を洗うと年間で3万円以上の水道代がかかることが分かりました。
水を出しっぱなしするのと、こまめに止めるのとでは水道代に大きな差
続いて、こまめに水を止めながら食器を洗うケースでの水道代を考えてみましょう。こまめに水を止めるときの使用量を正確に算出するのは難しいため、ここでは一例として、あくまで普通の洗い方を心がけた場合の水道代を考えます。 パナソニックの調査によると、約3人分の食器を洗うのに必要な水の量は40リットルです。1日に2回の食器洗いで80リットル、これを365日毎日続けたとすると年間の使用量は2万9200リットルになります。1リットルあたりの単価を0.24円で考えると、2万9200リットル×0.24円で7008円の水道代がかかる計算です。 水を出しっぱなしにするケースと比べて、2万円以上の節約につながる結果となりました。