海外メディアが「熱狂4回転時代で羽生とチャンが五輪までV争い」と報道
また4回転ループの転倒や、4回転が2回転になるなどのミスを冒した羽生に関しては、「スケート・カナダで羽生は驚くことになれていたが、どのようにして銅メダルを獲得したケビン・レイノルズに20ポイント差をつけるかを見出した」と述べ、羽生のコーチであるブライアン・オーサーの「ここ数年のうちに我々は、スケート・カナダで優勝する」という自信に溢れるコメントも紹介。また同コーチが、「羽生が4回転ループに取りつかれている」と明らかにしたことも伝えた。 現在のトレンドとして「エリートなスケーターが4回転をフリースケートで計3~4回も取り入れるようになり、4回転マッドネス(熱狂)の時代がやってきた」と報じた上で、「若い世代のジャンプの天才達の影響により、誰もが4回転のテリトリーを模索している」と、チャンにしても、羽生にしても、または他のトップを狙うスケーターにしても、4回転の成功こそが、勝利の決め手となるという平昌五輪へ向けての男子フィギュア界が向かっていく方向性を予測した。 昨シーズンは、中国のボンヤン・ジンがSPで4回転ルッツ+3回転トゥループのコンビネーションに成功、四大陸選手権では、フリーに3種類の4回転を組み込み、4度の4回転を跳ぶという史上初の快挙を成し遂げ衝撃を与えた。今シーズンにシニアデビューした17歳のネイサン・チャン(アメリカ)も4回転の使い手。日本からは、羽生が4回転ループに成功したが、宇野昌磨も4回転フリップに世界で初成功。これからは4回転の複数種類、しかも、何回プログラムに入れ込むことができるのかという激しい争いになることは間違いなさそう。カナダメディアが報じたように4回転マッドネス時代をリードするのが、羽生とチャンの2人になるのだろうか。