亡命希望者の受け入れを制限 バイデン米大統領が命令
サンディエゴ、カリフォルニア州、6月6日 (AP) ― バイデン米大統領は6月4日、南部国境を越える不法移民に対して、亡命申請を制限する大統領令を出した。 これにより、国境を越える不法移民の数が一定数を超えた場合、亡命申請が制限される。 この大統領令は、国境で不法移民の検挙件数が1日当たり2500件に達した時点で発効する。バイデン大統領が就任した2021年1月以降、メキシコからの不法入国者の1日平均検挙数が2500人を下回ったことは1度もない。 さらに、国境での逮捕件数が1日1500件以下に落ち込んだのは、新型コロナウイルスの感染が大流行した2020年7月が最後だった。 この大統領令では、7日間の平均で1日の検挙者数が1500人以下になった時点から、この制限は2週間有効となる。 制限が有効となった場合、国境に到着しても母国への送還の恐れを表明しない不法移民は、数日から数時間のうちに退去させられることになる。 これらの不法移民は、5年間の米国再入国禁止、あるいは刑事訴追を含む処罰を受ける可能性がある。 反対にそのような恐れがある者や、亡命希望を表明する者は誰でも、亡命審査官によって審査される。審査に合格すれば、国連拷問禁止条約を含む、より限定的な人道的保護を求めることができる。 (日本語翻訳・編集 アフロ)