【アジアバドミントン選手権】大堀彩は準々決勝で敗れる。「今大会の目標だった“悔いなく終わる”が達成できた」
4月12日にアジア選手権(中国・寧波)4日目が開催され、各種目の準々決勝が行なわれた。女子シングルス準々決勝:王祉怡(中国)に1-2で敗れた大堀彩のコメントを紹介する。 ――試合を振り返って そんなに悪くはなかったですし、今できる、精いっぱいだったと思います。五輪レースがやっと終わって、今大会の目標だった「悔いなく終わる」というのは達成できました。 ――テーピングをしている両足の状態は? 足は痛かったですけど、気持ちでカバーしようと思っていました。大会が続いているので、痛みが出るのが当たり前の状況。ほかの選手もみんな痛みを抱えてやっている。その中で第1ゲームを取りきれたのはよかったです。次につながる大会にはなった。五輪レースの最後としては、合格かなと思います。 ――ファイナルゲームはかなり足に疲労があった 足の調子を気にしながらという部分がありました。少しずつ疲労が溜まって、最後は特に球が伸びるコートで、クリアーなどをうまく使えなかった。球を沈めて我慢しないといけなかったので、そこで我慢しきれる耐久力がなかったというか、ちょっと痛みが出てしまいました。 ――ベスト8の結果に手応えは? 今大会は、大きな収穫がありました。レースの最終戦にふさわしい、自分の納得のいくプレーをすると決めて、しっかりと準備をしてきた甲斐があったと思いました。今の実力、五輪前の実力はこのぐらいとわかったので、ユーバー杯もありますが、そこ(五輪)に照準に体のコンディションを合わせていきたいです。 ――1年間の五輪レースでどこが一番苦しかった? 去年の5月にレースが始まって、 9月のアジア大会までは、まったくの圏外。3カ月ぐらい何の結果も出せず、苦しかったです。アジア大会で銅メダルを獲得してからは、精神的にも本当に苦しくなりました。まわりの方々の期待なども肌で感じるようになって、自分自身にプレッシャーをかけてしまうこともありました。 でも、そこで成長したのがレースを通しての大きな収穫。バドミントンの技術以上に、人間として大きく成長できたと思います。もう、あとはやるだけ。夢の舞台なので、そこまでに準備をしたいです。欲が出るといい試合ができないと思う。初めての挑戦なので、本当に誰が相手でも挑戦者の気持ちで楽しめたら。最後に楽しんで終われたらいいなと思っています。 ――五輪の目標は? いまうれしい気持ち、ワクワクする気持ちはありますが、それ以上にオリンピックで後悔のない試合を絶対にしたい気持ちが強い。出られなかった選手の分まで、日本を背負って、しっかり戦いたいです。正直目標は特に決めていません。本当に目の前の一試合一試合の積み重ね。五輪レースをその気持ちでやってきたので、これからの一日一日を大切にして、準備をしていきたいです。
取材・写真 平野貴也 構成 バドミントン・マガジン編集部