聖地で濃密な一週間 佐久間朱莉「日本で1年やっても足りないんじゃ…」
◇女子メジャー最終戦◇AIG女子オープン(全英女子) 最終日(25日)◇セントアンドリュース オールドコース (スコットランド)◇6784yd(パー72) 【画像】おれなら、出せねえ…全英ポットバンカー メジャー初出場の佐久間朱莉にとって、タフなサンデーバックナインとなった。6番までの3バーディ先行から、9番以降の10ホールで5ボギー1ダブルボギー。14番(パー5)からは3連続ボギーを喫した。「後半はすっごいタフで、もうセントアンドリュースのわなにハマっちゃったなって」と苦笑しながら振り返った。 これまでの3日間と違い、縦方向の風が吹いた。折り返してからは右からアゲンストの強風にさらされ、「8番とか7番アイアンで(セカンドを)打っていたホールでスプーン(3W)とか握っていたので。全然コースが違うなって」。長い番手で何とかグリーンに近づけても、そこからしのぎ切れずにスコアを落とした。 風の中、ショットのリズムを崩さずにできた実感はある。一方でアイアンを使った転がしのアプローチなど、グリーン周りで使う機会が少なかった引き出しを求められた。「イメージ力が、もうちょっと足りないんじゃないかな」。裏を返せば、経験したからこそ必要なスキルを思い描くことができる。
ゴルフの聖地・セントアンドリュースで過ごした、短くも濃密な日々。「ホントにこの一週間は、日本で1年やっても足りないんじゃないかってくらい、いろんなことが学べた。正直、(日本で)勝てていないのに(メジャーに)来ていいのかなと思っていたんですけど、迷わずに来て良かったと思います」。通算7オーバー60位と悔しい結果でも、声のトーンは自然と上がった。
来季以降、米本土のメジャーに挑むモチベーションもさらに大きくなった。「でもやっぱり、メジャーに出るためには日本で頑張らないと」。30日開幕の国内ツアー「ゴルフ5レディス」(岐阜・GOLF5カントリーみずなみC)にも出場予定で、師匠のジャンボこと尾崎将司へのメジャー挑戦報告はしばらくお預けになる見込みだ。(スコットランド・セントアンドリュース/亀山泰宏)