小野伸二さんを支えた妻・千恵子さん「これからも自分の『好き』に忠実でいてほしい」|STORY
サッカー元日本代表 小野伸二さんと、その妻であるSTORYモデル 千恵子さん。伸二さんが今までのサッカー人生に一旦区切りをつけたのを受け、新ステージへの想いを語っていただきました。
小野ファミリーprofile
■小野伸二さん 10人きょうだいの5男として静岡県に生まれる。天才と呼ばれ続け、サッカー界を長く牽引。12月にコンサドーレ札幌にてラストマッチを行う。著書『GIFTED』(幻冬舎)が発売中。 ■千恵子さん 大学時代に『JJ』モデルとして活躍、22歳で学生結婚後、オランダへ渡る。17年間の主婦生活を経て40歳で『STORY』モデルとして復帰。犬と家族のブランド「LAUW」ディレクター。 ■夏蓮さん&里桜さん 19歳の夏蓮さん(一番左)はフラで日本大会優勝、美声を活かし音楽ユニット「EriKaren」で活躍。現在は留学中。STORYで母娘連載を持つ16歳の里桜さん(右から二番目)は『ライオンキング』に出演経験も。
引退、起業、進学……。家族 それぞれの転機、新ステージへ
(妻:千恵子さんより) 長く膝を痛めていたこともあり、ここ数年、夫の引退が近づいていると感じていました。あまり周りに弱みを見せるタイプではないけれど、痛みで思うように体が動かなかったりと、私には想像できない辛さがあったのではないかな。引退がいつになったとしても本人が決め、納得する終わり方が一番だと思っていました。 引退後は、まだ想像できないけれど、夫にとって人生のすべてだったサッカーは、この先もずっと傍にある。それをベースにやってみたいこと、今までやれなかったことにトライしながら、ゆっくり考えていけばいいと思っています。 夫は14年前からずっと単身生活だったので、当たり前ですが、これから一緒に暮らすんだなって(笑)。その間、大きく変わったのは私が仕事を始めたこと。遅咲きながら、一昨年、犬のブランド「LAUW」のディレクターとして夢にチャレンジする機会に恵まれました。 専業主婦時代も不満はなかったものの、子どもたちの自立が見えてきた39歳くらいから無性に働きたくなったんです。40歳でご縁あって『STORY』にお声がけいただき、モデルに復帰して、たくさんの経験をさせていただきました。モデルの仕事は毎回新鮮ですが、どこかで「一生続けられる仕事を持ちたい」、そう思い続け、昨年やっと温めていたことを形にすることができたんです。 取引先を探したり、ショップへの売り込み、ホームページ作成などもアナログに一人で(笑)。でも「好き」だからどこまでも頑張れる。何よりも好きなことでお金を稼いで、自分や家族のために使えるというだけで、精神的に自立できた気がするんです。 私のSNSを見た娘たちが「ママが頑張っているから私も頑張る!」「今月のSTORY、めっちゃ可愛かった!」って応援してくれる。私なりに夫のように頑張っている背中を子どもたちに見せられるようになれたのかなって。夫も、デザインの相談に乗ってくれたり、さらにプロモーション活動もしてくれて(笑)。先日は東京で行われる私のイベントに練習後、北海道から駆けつけ、翌朝の便でとんぼ返りしてくれました。ラストマッチ直前で一番大変な時なのに……。仕事に関しては、今、そんな家族の応援が一番の活力になっています。 19歳の長女は現在、アメリカに留学中。この春で高3になる次女は、進学を控え、将来を真剣に考えているよう。家族それぞれの新しい世界が広がっていく中、今後どんな関係性を築き、未来を拓いていけるか楽しみで仕方ありません。