【このW124なんぼ?】走行距離は“わずか10万km弱だ”とドイツ人は言う なるほどそれが彼らの価値観か・・・ その価格は?
30年落ちのメルセデスW124がeBayに。このメルセデスサルーンの走行距離はわずか10万キロ弱だ。
この旧ドイツ民主共和国時代のW124はよく手入れされ、現在も完璧なコンディションでH(クラシックカーライセンス)ナンバープレートの取得も可能だ!
こんなものはめったにお目にかかれない:この1993年製の「メルセデス・ベンツW124」は、まるで昨日生産ラインから持ち出されたかのように輝いている。そして、スピードメーターの表示は、91,870キロ。伝説の年金生活者のベンツとしか思えない。
つまり、旧ドイツ民主共和国の黄金期に、元気な年金生活者が購入し、ほとんど運転せず、ガレージに停めておき、近所のベンツ正規ディーラーできちんと整備してもらった車なのだ。まるでおとぎ話に出てくるような、瀟洒な繁栄のシンボル・・・。 トランクのカーペットだけでも敷いたばかりに見えるし、ステアリングホイールの後ろにある丸い計器の文字盤は少しも色あせていないし、センターコンソールのウッドアプリケーションは初日と同じように輝いている。思わず、改装済みと言いたくなる。しかし、走行距離と全体的な外観を見れば、この最高のコンディションも納得がいく。
もちろん、不満な点もある
装備やエンジンは、これも引退したガソリン車の典型だが、決して豪華ではない。エンジンは4気筒の「200E」で、小さなパワーユニットだ。「124シリーズ」のミーティングでは、このようなことが哀れみを誘う。最高速度は200キロに達するが、控えめなドライビングスタイルで燃費はリッターあたり10キロ以上を実現することができる。 最高出力136馬力のパワーは、1.3トンの車体をそれなりに素早く走らせる。おじいちゃんの「124」は(もちろん)オートマチック車ではないので、シフトチェンジがとても速いのであれば、だいじょうぶだし、MT愛好家にはうってつけだ!
サンルーフとオーガニックエアコンはまだ付いていた。当時はなんと2,265ユーロ(約36万円)もしたが、新鮮な空気は明らかにおじいちゃんにとって重要だった。「124」には他に何が搭載されていたのか?運転席のエアバッグは実は当時すでに標準装備で、カセットレコーダーはサプライヤーによればオリジナル。それだけだった。パワーウィンドウも付いていない。しかし、ベンツといえども、搭載されていないものは壊れない・・・という慰めの知恵は適用される。構造全体としては長持ちするはずだし、「124」のバイタリティは伝説的だ。