土砂災害のリスクが高まる6月、三重県が警戒区域の点検や防災情報を発信
国土交通省および三重県は、6月1日(土)から6月30日(日)まで「土砂災害防止月間」を実施。三重県では期間中、ポスター掲示やチラシの配架による広報活動などさまざまな取り組みが行われます。 毎年6月に行われている「土砂災害防止月間」は、昭和57年の長崎県豪雨災害を機に昭和58年に創設されたもの。梅雨や台風の時期を迎える6月に、土砂災害による人命、財産の被害を防止・軽減することを目的としており、毎年、国土交通省と各都道府県が主体となって実施している取り組みです。
三重県によると、令和5年度における全国の土砂災害件数は1,471件。そのうち5件の土砂災害が三重県で発生したものだそう。県内おける土砂災害傾向に大きな変化はないそうですが、三重県では日頃よりさまざまな土砂災害防止に関する取り組みが行われていました。
三重県防災砂防課では、現在地の土砂災害危険度情報や、土砂災害のリスクがある土砂災害警戒区域等が確認できる「三重県土砂災害情報提供システム」を運用。大雨で土砂災害発生の危険性が高まった時など、三重県と津地方気象台が共同発表する気象情報を、WEB上で随時チェックすることができます。
また「土砂災害防止月間」には、警戒区域等土砂災害の危険性が高い箇所等の点検を実施。そのほか、県内の小学生・中学生を対象とした土砂災害防止月間に関する絵画・作文の募集や、県立図書館にて土砂災害防止月間PR用のブースを設置するなど、県民が土砂災害防止に関する情報を身近に感じることができる、地域に密着した取り組みも積極的に実施しています。 梅雨や台風の影響で土砂災害リスクが強まる6月。地域が発信する防災情報に耳を傾け、警戒区域などを事前にチェックしておくことが必要です。