ジャーナリスト田原総一朗氏会見(全文2完)日本メディア、自主規制している
もしも機会があればトランプ氏と金正恩氏、どちらにインタビューしたいか
記者3:今までのご発言はどちらかというと政治家的な観点からだったんで、もう少しジャーナリストの視点からお聞きしたいことがあります。先ほどの話の中でトランプ、そして安倍さんの話が出ていたんですけど、もし田原さんがインタビューをするチャンスがあった場合、トランプのインタビューをしたいですか、それとも金正恩のインタビューをしたいですか。もし機会があればどっちがいいですか。 田原:もちろんトランプのインタビューをしたい。金正恩なんて面白くないと思う。 記者3:面白くない? 田原:面白くない。 記者3:なぜ? 田原:つまりいかにアメリカと戦うかとしか言わない。
信頼できない日本のマスコミを良くするには何が必要なのか
記者4:フリーランスの〓コヤマ 00:42:34〓です。日本の政治家は駄目だと。 田原:駄目だとは言っていません。信用しないと。 記者4:日本のマスコミは信用できないと、よく分かりました。しかしこれはニュースでもなんでもなくて多くの日本人がそう言っています。そこで、これを良くするには何が必要なんでしょうか。 田原:私は日本が間違った戦争に入り込んだのは、基本の基本は言論の自由がなかったからだと思います。私はこの言論の自由は自分の命を懸けても守らなきゃいけない。一例を言いますと、さっきの『朝まで生テレビ!』が始まった翌年、昭和天皇の病気が重くなって危篤状態になった。そこで編成局長に今こそ天皇問題をやりたい。天皇の戦争責任を問いたいと言った。ばかやろうって言われた。このばかやろうのやり取りが4回あります。で、最終的には分かったと。テーマを変える。その年、韓国のソウルでオリンピックが開かれた。そこでオリンピックと日本人でやると言う。編成局長はそれはいいと賛成した。新聞で予告したタイトルはオリンピックと日本人。 ところが『朝まで生テレビ!』は午前1時過ぎ、つまり夜中の番組です。で、生だから実は天皇の戦争責任をやりました。編成局長をだましたわけです。翌日、編成局長に謝りに行きました。ところが番組は視聴率が非常に良かった。評判も非常に良かった。編成局長が、田原さん悪いけど大みそかにもう1回やってくれ。それ以後、『朝まで生テレビ!』はタブーにどんどん挑むということをテーマにした。 その1つ、日本にいる韓国系の〓弁護団 00:47:51〓、北朝鮮系の〓弁護団 00:47:53〓、両方出てもらって、北が正しいか、韓国が正しいか討論をやりました。大討論になり、殴り合いになり、下手すると殺し合いになるんじゃないかと思った。ところが、実は大した討論にならなかった。北も南も本当は仲がいいんだなと思いました。