中国で関税法が可決、成立 報復規定で欧米制裁に対抗か
【北京共同】中国国営通信新華社によると、中国の全国人民代表大会(全人代=国会)常務委員会は26日、関税法を可決し、同法が成立した。貿易相手国への報復関税を規定しているとみられる。欧米の制裁に対抗する狙いがあるもようだ。 施行は12月1日。公表済みの草案には、貿易相手国が条約や貿易協定に違反し、中国に対して関税や制限を設けた場合に、報復関税などの措置を取れるようにする条文が含まれている。 バイデン米大統領は今月17日、中国製の鉄鋼とアルミニウムの制裁関税を3倍に引き上げることを検討すると表明した。 欧州連合(EU)も中国の電気自動車の政府補助金について調査を進めている。