タイヤの主原料「天然ゴム」ができるまで…生産量520万トン、世界1位の生産国タイのプランテーションでみたものとは
合成ゴムの性能も上がっているものの、天然ゴムの耐荷重性能は超えられず
農家から回収し、カップランプなどの形状の状態で、トラックで運び込まれた天然ゴムは、このY.T.ラバーの工場で異物を除去し、粉砕して洗浄し、さらに手作業で異物を取り除き、乾燥していく工程を経ることになる。 ここで生成された天然ゴムは、日本、アメリカ、インド、フィリピン、中国など横浜ゴムの世界各拠点に出荷されることになるが、横浜ゴム全体で年間に製造するタイヤをまかなうには山手線の内側ほどの面積のゴム農園の敷地が必要になるという計算だ。 レーシングタイヤなどはほぼ合成ゴムのタイヤが使われるが、トラックやバス、そして航空機用のタイヤなどには天然ゴムが多く使われている。現在のタイヤの平均的な天然ゴムの使用量は55%と依然高い。この手作業による天然ゴムの生産はまだまだ続くのだろう。
青山義明(AOYAMA Yoshiaki)
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