ラグビーW杯の日本代表メンバーを発表(全文1)心身ともに戦える力が付いた
ジョセフHC「就任後、3つのチャレンジがあった」
ジョセフ:皆さんこんにちは。ちょうど3年前私が来日したときに、ちょうどこの部屋で最初の記者会見をやらせていただきました。本当にこのたびこういうふうにメンバーを発表できる機会をいただきまして名誉に思いますし、うれしく思っております。 そのときの記者会見で何度も聞かれた質問があったんですけれども、その質問が2つありました。1つはエディージャパン。エディーの時代のときに2015年ワールドカップ大会で大きな偉業を達成したということで、それが大きく盛り上がっておりました。そしてそれに対して自分が引き継いだ中で、何をどういうふうにしてこのチームを次のレベルに上げるのかという質問がありました。 そして私がヘッドコーチとして就任したあとに立ちはだかる3つのチャレンジがありました。それは、1つ、選手層を厚くさせなければいけないということです。そして11月最初の遠征、ウェールズ戦に行ったときには、2015年メンバーが6人しかいませんでした。それはなぜかというと、2015年メンバーから引退を表明した選手、そして不参加の気持ちを表した選手がいたからです。 そしてもう1つ、選手たちを2019年ワールドカップに向けて強化をするに当たってやらなければいけないことが、育成を加速させることでした。それをスーパーラグビーというよりタフなラグビーの大会、環境の中でサンウルブズを通じて育成を行うということ。そして2つ目には、日本代表が全てのティア1のチームと試合をするということでした。 そして4年の時期を経て、全てのティア1の国と試合をすることができました。そしてスーパーラグビーでは4シーズン戦い抜くことができました。そのかいありまして、選手たちは心身ともにワールドカップで戦える力が付いたと思います。 そしてもう1つ取り組んだことですけれども、メンタリティーを強化するということです。世界の強豪に勝てるという確信を持たせる必要がありました。それをどうやってやるのかというと、チームカルチャーをしっかりとつくる、そしてそれは選手、そしてコーチ陣としっかりと意思統一を図り連携をすることによって、チームカルチャーをつくってきました。そして選手たちは今、積極性を持ち、そしてラグビーを心からエンジョイして、そしてこの立ちはだかるチャレンジまでも楽しむということをさせました。そして今は、選手たちはしっかりとワンチームになったというふうに確信を持っています。