【カンボジア】中銀、アリペイと越境QRコード決済開始
カンボジア国立銀行(中央銀行)と中国電子商取引(EC)大手の阿里巴巴集団(アリババグループ)は14日、QRコードを使った越境決済サービスを開始した。地元各紙(電子版)が伝えた。 越境決済サービスを開始したのは、カンボジア中銀と阿里巴巴集団の国際事業会社でシンガポールに本拠を置くバ蟻国際(バ=むしへんに馬、アント・インターナショナル)。同社が手がける越境電子決済サービス「アリペイ+(プラス)」とカンボジアの決済用QRコード国内統一規格「KHQR」を利用する。KHQRは、中銀が発行するデジタル通貨「バコン」の決済用QRコード。 中銀とアリペイ・プラスは昨年11月、越境QRコード決済の開始について覚書を交わしていた。 中銀のチア・セレイ総裁はサービスの開始を記念する式典で、アリペイ・プラスとの提携でバコンを使用した決済がさらに広がると指摘。越境決済サービスの導入は、貿易や観光、金融包摂の推進に貢献すると述べた。 アント・グループによると、アリペイ・プラスは韓国のカカオペイ、マレーシアのタッチンゴー、タイのトゥルーマネー、フィリピンのGキャッシュなどの決済サービスと提携。世界の9,000万超の店舗で使用できる。