広島の大瀬良、充実の時 29イニング無失点―プロ野球
零封負けした前日のお返し、とばかりに中日打線を抑えた。 広島の大瀬良が7回を散発3安打無失点。開幕から負けなしの4連勝とし、「勝つことだけを考えて、粘り強く投げようと思っていた」と涼しげな顔で語った。 プロ野球速報 (22日) 好調を支える制球の良さを要所で発揮した。味方が先制した直後の四回。1死から高橋周に粘られた末に四球を与えると、細川は死球で一、二塁。嫌な流れになりかけたが、防御率リーグトップで0点台の右腕は崩れない。ギアを上げ、中田は低めのシュート、続くディカーソンは外角直球で打ち取った。終わってみれば、ここが唯一のピンチだった。 交流戦は、ノーヒットノーランを達成するなど3試合で防御率0.00。リーグ戦再開後も調子を維持し、29イニング連続無失点とした。6勝11敗だった昨季からの変貌ぶりを、打者目線でこう分析する。「(得意の)カットボールを待っている感じはあるが、間違えることが少ない。シュートとフォークも投げるようになり、絞りづらいのかな」 33歳の誕生日だった17日に第2子が誕生。公私で充実の時を迎えている。新井監督は「さすがの投球。マウンド上で自信にあふれている」と称賛が止まらなかった。