「目の前のヒマラヤ、承知」 仏で新旧首相が引き継ぎ
【パリ時事】フランスのバイル新首相(73)は13日、マクロン大統領による任命後、パリの首相府でバルニエ前首相(73)から職務を引き継いだ。 就任演説で「目の前のヒマラヤ山脈のことはよく承知している」と述べ、混迷を極める政局や巨額の財政赤字など山積する課題に気を引き締めた。 バルニエ氏は欧州連合(EU)基準を超過した赤字の削減に向け、緊縮型予算案を議会に提出したが、野党の内閣不信任決議で総辞職に追い込まれた。退任演説では「赤字が不信任で魔法のように消えることはなかった」と語り、財政健全化のバトンを後任に渡した。 バイル氏は「臆することなく、目を開いて状況を直視する責務がある」と応じた上で、「何事も隠さず、無視せずが行動方針だ」とアピールした。