アコースティックライブでしっとりと歌い上げた大友康平

ロックバンド、HOUND　DOGが16日、東京・有楽町のI’m　a　showでアコースティックライブ「僕の歌は、君の歌～K‘sSelection　2024」の最終日を迎えた。 同公演は14日から3日連続で開催し、リーダーでボーカルの大友康平（68）がHOUND　DOGの楽曲を中心に自ら厳選。生ピアノ、バイオリン、ウッドベース、アコースティックギターの演奏を基調にして、フレンチジャズやケルト音楽風のアレンジなど大友の幅広い歌声を存分に引き出す構成で魅了した。 ステージセットも凝っており、自分のリビングに客人を招いたイメージで演出。「1000万円を超えるペルシャ絨毯の上で歌っているので、ドリンクをこぼさないようにしないと」と笑わせるなど上機嫌だった。 大友は通常のライブでは聴けない楽曲の数々をいろんな裏話を織り交ぜながら披露し、アンコールを含めて13曲をしっとりと歌い上げた。 ここにたどりつくまでは大きな苦難があった。昨年12月、大友の腎臓に腫瘍が見つかり、今年2月に摘出手術を受けたため、1月から3月までのツアーが中止に。手術は成功し、体力的にも回復したため、5月から振替公演を精力的にこなしてきた。大友自ら「不死身のロックンローラー」とさけぶほど完全復活を果たした。 大友を奮い立たせる原動力となった一つが、同じ東北出身の米大リーグ、ドジャース・大谷翔平選手（30）の活躍。「大谷選手が（本塁打と盗塁の）〝50－50〟を目指していますが、僕も来年の45周年を成功させて、次は50周年ライブで50曲を目指したいと思います」と力強く宣言し、会場を沸かせた。 同公演は21～23日に神戸・朝日ホールでも開催。また、来年3月から45周年ツアーを行うことも発表した。