巨人ドラ2・浦田 小坂2世だ!1メートル71で「背丈も同じくらい。理想」堅実&魅せる守備
巨人からドラフト2位指名を受けた九産大・浦田俊輔内野手(22)が福岡市内のホテルで契約金7000万円、年俸1200万円で仮契約した。1メートル71と小柄ながら走攻守三拍子そろった遊撃手は背番号「32」に決定。「番号に恥じないプレーをしたい」と背筋を正した。 実は遊撃手に縁のある番号だ。「背丈も同じくらい。理想」と目標にするのが、1メートル67ながら超人的な守備力で、遊撃でゴールデングラブ賞を4度獲得したロッテ・小坂誠守備コーディネーター。巨人でも活躍し、楽天時代の09、10年につけた背番号が「32」だ。巨人時代の背番号は「2」と「6」だったが、水野雄仁スカウト部長も「本当に期待している番号。1年目から勝負して、小坂選手のようなショートになってもらいたい」と語った。同じく名手として西武や大リーグで活躍した松井稼頭央氏も新人時代などに背負った。 「小坂ゾーン」と呼ばれた守備職人を「堅実の中にも凄くアクロバティック。本当に守備範囲が広い」と尊敬する。YouTubeの守備プレー集が参考書代わり。自身もフットワークが軽く、素早い送球が持ち味。打球によって、グラブの捕球位置をポケットと土手に使い分けるなど守備への探究心は深い。 50メートル走5秒8の俊足でリーグ戦で3度盗塁王を獲得。4年秋には首位打者も獲得するなど潜在能力は高い。今季の遊撃は95試合先発の門脇を筆頭に、43試合だった新人の泉口、中山ら若手が群雄割拠する。「いずれ日本を代表するショートになりたい。ショートの守備では誰にも負けたくない」。即戦力の期待は高く、力強かった。 ◇浦田 俊輔(うらた・しゅんすけ)2002年(平14)8月30日生まれ、長崎県出身の22歳。小1から野球を始め、小5から2年間、福岡県が推進する世界レベルのアスリート育成を目指す「タレント発掘事業」を受講。海星では2年夏に甲子園に出場。九産大では1年春からベンチ入り。1メートル71、67キロ。右投げ左打ち。ディズニー好き。 ▽巨人の歴代背番号32 過去27人で、初代は42、43年の青田昇。外野手として入団し、43年に打点王を獲得した。他に94年のグラッデン、95~98年の大森剛ら。近年では松本哲也、橋本到、宇佐見真吾、鍵谷陽平、堀田賢慎らがいる。21年から背負った広岡大志は23年シーズン途中でオリックスにトレードとなり、その後は交換で移籍した鈴木康平が受け継いでいた。