【熱波師が解説】サウナに入ると危険な人の特徴は?「ととのう」についても解説
サウナブームが続いていますが、効果や注意点についてどのくらいご存じでしょうか。 女性に嬉しいサウナの健康効果や起こり得る健康トラブル、よく耳にする「ととのう」状態などについて、熱波師の経験を持つ看護師マッキー氏にお話を聞きました。 【画像】【熱波師が解説】サウナに入ると危険な人の特徴は?「ととのう」についても解説
Q.サウナが健康にいいとされる理由はなんですか
サウナには、現代人が抱えている体の不調を改善する効果が期待できます。今回は、特に女性の関心が高い2つの効果をご紹介しましょう。 1。睡眠の質が上がる:サウナは睡眠の質を高めるとされています。2019年に報告された研究では、医学的なメカニズムは不明としつつも、サウナに入ることで75%の人に睡眠の改善が見られたという結果が出ています。 サウナによる睡眠の質の向上には、体温の変化が影響していると考えられています。サウナは「サウナ室→水風呂→外気浴」が1セットです。この一連の流れを行うことで、身体の中心部と手足の末梢部(まっしょうぶ)の温度差が大きくなり、眠気を催すとされています。 2。顔の肌がきれいになる:顔の肌がきれいになる効果もあります。自宅の浴槽で顔まで浸かるのは難しいですが、サウナであれば体だけでなく、顔も効率よく温めることができます。顔に汗をかくと毛穴が開いて新陳代謝が上がり、肌の衣替えができてきれいになります。
Q.サウナで「ととのう」とは、どのような状態を指すのでしょうか
一言でお伝えすると、頭の中がスッキリした状態です。 私たちは普段、様々なことを同時に考えています。頭の中は常にぐちゃぐちゃと言っていいでしょう。サウナ室は約80~100℃、水風呂は10℃台で、身体にとっては過酷な温度環境です。この過酷な環境に身を置くことで、余計な思考を止めて頭の中をまっさらにできます。 「ととのった」状態の表現は人それぞれですが、「雲の上にいる感じ」「視界がクリアになった」「味覚や聴覚など身体が研ぎ澄まされた」という方もいます。 ちなみに私自身がととのうときは、外気浴をする際にあらかじめ身体の水分をしっかりふき取り、やや首を後屈させてリクライニングに横たわります。この2つをすることで、ととのいやすくなります。まだ試したことがない方は、ぜひやってみてください。