観光振興で連携強化 白浜、九度山、高野の3町が協定、和歌山
和歌山県の白浜、九度山、高野の3町が21日、観光振興で連携を強化していく協定を結んだ。文化や自然など、それぞれの町が持つ独自の魅力を生かして観光客を増やしていく。 【新ごみ処理施設の用地検討 田辺周辺広域市町村圏組合、和歌山の記事はこちら】 協定は、情報の共有と発信、イベント、観光客誘致、人材育成などで連携していくといった内容。白浜町によると、県内の自治体同士で観光協定を結ぶのは初めてではないか、という。 来年1~2月には、民間事業者や団体を加えた協議会を立ち上げ、国外誘客事業(台湾プロモーション)、大阪万博を活用した誘客事業、3町を巡るツアーへの補助金創設などに取り組みたいとしている。 この日、白浜町役場で調印式があり、3町長が出席し、協定書に署名した。 大江康弘・白浜町長は、3町長の信頼関係が協定を結ぶ一番のきっかけになったと説明し「しっかりと手を取り合って連携していきたい」、岡本章・九度山町長は、今後、他の県内自治体がこの協定に加わる可能性もあると述べ「県の力を借りながらしっかりとやっていきたい」と述べた。 平野嘉也・高野町長は、紀南地域と観光で連携することを望んでいたとし「互いの得意なところを生かし、カバーし合いながらやっていきたい」と抱負を語った。 立会人として県地域振興部の赤坂武彦部長が出席。「(この協定で)新たな展開ができると思う。県としても支援していきたい」と語った。
紀伊民報