グラビア10周年の和地つかさ、紆余曲折の下積み時代「一年中水着なので季節感も分からなくなった」
2014年にグラビアデビュー、以降グラビアを軸にしながら、持ち前の明るさと人懐っこさを武器にテレビのバラエティ番組から映画、ドラマ、舞台、はては声優と幅広い活躍を見せる和地つかさ。グラビア界にしかと足跡を残してきた彼女が、今年6月27日にキャリア10年にして初となる写真集『WATCH ME』(徳間書店)を刊行。「これが最初で最後の写真集になってもいい」と語るように、これまでの全てを詰め込み、さらにこれからの未来も感じさせる内容になった今作についての話、そしてこの10年の歩みについてうかがった。 【別カット7点】和地つかさの撮りおろしカット ――ここからはグラビアデビュー10年にまつわるお話しをうかがえればと。これだけ続くと想像できましたか? 和地 はい。ビックリしつつも、「この活動は、ずっと続いていくんだろうなあ」と、勝手ながら思っていたんです。そう感じたのは2016年、グラビアを開始してから2年ほどたった頃。ドッキリ番組(『芸能界煩悩CUP 有吉のドッキリ初笑い!』フジテレビ)の温泉ドッキリ企画に出演したことをキッカケに、今まで発売したDVDがバーッ!と売れたんです。 その流れを受けて、作品をコンスタントに出せるようになり、雑誌にもたくさん呼んでいただけるようになって。これまでは、本当にグラビアの仕事がなく、「もう辞めようかな」と、普通にIT企業でバイトをガッツリしていたぐらいだったんです(笑)。 こうして、注目を浴びることで好きな仕事が増えるなら、「もっとグラビアを頑張ろう!」という選択肢以外はなくなっていたんですね。その後、何度か事務所を移籍し、環境や方向性が変わることも多々ありましたが、「グラビアをやりたい」という想いだけはずっと変わらず、ここまでやってきました。 ――活動は多岐に渡りますが、その中でグラビアという軸はブレずに来た。 和地 グラビア発進で様々な世界を体験できるのが嬉しかったんです。たとえ他のお仕事が充実したとしても、私にとってグラビアが一番大切な仕事なんです。ただ正直言うと、私はグラビアの人間としては全然ダメなんですよ(苦笑)。 ――これだけ作品を残しているのに? 和地 テレビのドッキリ番組への出演前までは、グラビアでは全然売れていなかったんです。明確に同世代のグラビアの皆さんにグラビアの代表作がある中、私はなくて。その後も、「もう仕事がない、危ないかも」という頃になるとドッキリ番組に呼んでもらい、それがまたグラビア仕事に繋がって……その繰り返し。 今の私がここにいるのは、ドッキリ番組のおかげと言っても過言ではないんです。自分で言うのもなんですが、正直グラビアで売れた方たちと比べ、私は“運”だけでここにいるんですよね(苦笑)。私は常にグラビアで売れないコンプレックスがあり、逆にグラビアの方からは「なんであなたがテレビに出ているの?」と思われたりして。 ――和地さんは「自分は好きなグラビアの輪から外れている」と感じ、逆に周りからするとマルチな活躍の和地さんがうらやましく映る。難しい話ですね。 和地 「グラビア好きなのに、私は違うんだなあ」と息苦しさを感じる瞬間もありました。けど、「私はこうでしかできないからなあ……仕方ないか‼」と、パッと切り替えられたことで、なんとかその悩みを振り払えました。今はもう、なんでもやってやるぞ!そこで得た経験をグラビアに還元するぞ‼という気持ちで活動しています。