5・6東京ドームで世界初挑戦の武居由樹 那須川天心戦は「お互い上り詰めた先に」
「ボクシング・WBO世界バンタム級タイトルマッチ」(5月6日、東京ドーム) 初の世界タイトルマッチで王者のジェイソン・モロニー(オーストラリア)に挑戦する元K-1ワールドGPバンタム級王者の武居由樹(大橋)が8日、横浜市内の大橋ジムで大橋秀行会長、八重樫東トレーナーとともに記者会見を行った。 K-1の世界王者がボクシングの世界王者になれば史上初。武居は「チャンピオンになるためにボクシングに挑戦しに来たので、ワクワクしています。格闘技人生をけっこう長くやってきたので、集大成として臨みたい。序盤から強打を強振して倒しに行きます」と、KO戴冠を宣言した。 モロニーは2020年にジムの先輩・井上尚弥がWBA・IBFバンタム級王座を防衛した相手。今月1日にソウルで行われた興行を応援に訪れた際、武居は井上とマススパーを3~4ラウンド行ったが、井上はモロニーをまねて相手をしてくれたという。 バンタム級では同じくキックボクシング出身で何かと比較されがちな那須川天心(帝拳)も今年、世界ランク入りを果たしている。モロニー戦の勝利を大前提としている武居だが、「お互い上り詰めた先にあるのかな」と、将来的な那須川との世界タイトルマッチを期待していた。 また、武居はこの日が59歳の誕生日である大橋氏に紫のエルメスのネクタイをプレゼント。試合当日はキックボクシング時代の所属ジムで、現在も週2回は練習しているパワーオブドリームの古川誠一会長の56歳の誕生日でもあり、「勝って親孝行したい」と話した。 当日はモロニー-武居戦以外に、王者・井上尚弥(大橋)がルイス・ネリ(メキシコ)の挑戦を受ける4団体統一世界スーパーバンタム級タイトルマッチ、王者の井上拓真(大橋)が石田匠(井岡)の挑戦を受けるをWBA世界バンタム級タイトルマッチ、王者のユーリ阿久井(倉敷守安)が桑原拓(大橋)の挑戦を受けるWBA世界フライ級タイトルマッチが行われ、日本初の四大世界タイトルマッチとなる。