NGT48北原里英、「マジすか学園の殴られ経験、活かせた」に白石監督が大爆笑
抵抗はないというが、撮影で一番きつかった場面はどんな場面なのか。 「2月の新潟で撮影したのですが、雪山を薄着で逃げるシーンは今までの人生で一番死に近づいた瞬間でした」 北原の言葉はけっして大げさではなさそうで、白石監督が苦労したのも豪雪地帯のリアル感を出すことだったという。 「足跡も何もない真っ白な雪の上を逃げ走るんでが、下に何があるかわからない恐怖があって。川や木でもあったらどうなってしまうんだろうと。『えっ、本当に大丈夫ですか? この下、道ですか?』と何度もまわりのスタッフに確認しました」 あまりにハードな撮影に、遭難する人の気持ちが想像できて、本当に涙が出てしまったそうだ。 「なのに、撮影が終わると白石監督は軽い雰囲気で、『お疲れ~』とおっしゃったので。もう、思わず無視をしてしまいました」と笑う。ちょっぴり責めるような北原の視線を受けて、白石監督は「CGとかで雪原を作って雪っぽく撮ることも、お金をかければ可能でしょうけど、それでもこんなリアル感は絶対出ないからね」と説明。北原も「確かに、絶対あれほど伝わらないですよね」と同意していた。
AKB48卒業後は女優の道に ライバルの存在の有無と目標にしたい女優
殴られたり舐められたりといったショッキングなシーンについては、グループのメンバーたちはどんな反応をしているのだろう。 「一番下の子が私の11歳下なのですが、生徒が学校の先生に聞くように質問してきます。『本当に舐められたりしているんですか?』とか、『下着姿のときはどういう気持ちでした?』など」 実際には寒くていちいち考えている余裕もなかったそうだが、言葉の端々からは、“覚悟”があれば何でもできる”という意気込みを感じた。
AKB48グループは、女優志願で卒業して行くメンバーが結構多いが、今後ライバルとなりそうな卒業メンバーはいるのだろうか。 「AKB48は選抜総選挙があったり、競争することで切磋琢磨する良さがありました。でも卒業したら、一度は競争意識から離れてみるのもいいかなと思っています。だから、ライバル意識はあえて持たないようにしているんです」 そんな北原の言葉に、白石監督は「芸能界はどこへ行っても競争が続くけどね」とアドバイスを送る。
次に、目標とする女優を聞くと「小池栄子さんです」と即答した北原。 「最初はグラビア、バラエティーのイメージが強かったのですが、演劇で大活躍されていますよね。違う畑から女優になったという点で、私も目標にするべき方だなと思います。それと、小池さんが演じるコメディは自然体で、思わず見入ってしまいます。私もコメディをしっかりとできる女優になりたいと思っているんです」 近い将来、サニーとはまた違う北原里英と会えそうだ。 (取材・文:田村豊、撮影:志和浩司)