「同居は絶対にないと思っていた」大和田美帆 母・岡江久美子が亡くなって4年半で変化した家族の関係
──なぜ「子ども」にフォーカスしたのでしょうか? 大和田さん:元々高校生の頃に、障がい児のキャンプに行ったことがきっかけで子どもが好きなり、20代の頃から施設や学校に行ってコンサートをしていたんです。 その後、2020年4月に母が亡くなり、6月に病院からコンサートの話が来たタイミングで父にある提案をしてみたんです。私たちのように家族を失ったからこそできることがあるんじゃないか。父と私で「ばくみほ」というユニットを組んで、子ども病院や施設に足を運び、歌や紙芝居を届けるのはどうだろうって。父も誰かのために動きたいと言ってくれて、ユニットが結成しました。
── 素敵なユニットですね! 大和田さん:ちなみに「ばくみほ」は「ばく」と「みほ」の間に母の「くみ」も入っているんですよ。これからも私にしかできないことを模索しながら進んでいこうと思っています。 PROFILE 大和田美帆さん おおわだ・みほ。1983年生まれ。東京都出身。2003年、舞台『PURE LOVE』でデビュー。ミュージカル『阿国』、音楽劇『ガラスの仮面』、『アマデウス』、『ハリーポッターと呪いの子』など多くの舞台で活躍。「チョイス@病気になった時」にMCとして出演中。1児の母。
取材・文/松永怜 写真提供/大和田美帆
松永怜