今こそ “真価”を見せつけろ マディソン不在のスパーズで天才レフティが輝きを放つ時
スパーズの主役となれるか
ジェイムズ・マディソンやロドリゴ・ベンタンクールといった創造性のある中盤を欠くトッテナム。 負傷者が多く苦しい状況ではあるが、この状況で期待がかかるのがアルゼンチン代表MFジオヴァニ・ロ・チェルソ(27)だ。2016年にパリ・サンジェルマン(PSG)に加入した際にはこれからの欧州サッカーを席巻する1人として期待された天才であった。 PSGでは公式戦54試合に出場し6ゴール9アシストを記録したが、2018年にはレアル・ベティスにレンタル移籍を果たした。翌シーズンにはレアル・ベティスに完全移籍を果たすと、2018-19シーズンには公式戦45試合で16ゴール6アシストを記録した。 そして2019年にトッテナムにレンタル移籍。その後、トッテナムに完全移籍を果たすも、2022年の冬にビジャレアルにレンタル移籍。昨シーズンもビジャレアルへのレンタルとなっていた。 今シーズンより復帰した同選手だったが、新加入マディソンの影響もあり出場機会は限られていた。それでも今季初スタメンを飾った第13節アストン・ヴィラ戦(1-2)では初ゴールをマーク。続く14節のマンチェスター・シティ戦(3-3)でもゴールを決め、2試合連続でゴール中だ。 ここ2試合で輝きを放っているロ・チェルソだが、ポール・ブラウン記者は英『GiveMeSport』にて、ロ・チェルソがマディソンの穴を埋める選手になると語っている。 「エンドンベレがそうでないのに対して、彼(ロ・チェルソ)がチームに留まっていることに私は驚かない。今シーズン、彼は本当に重要な役割を果たすことになると思う」 「ジェイムズ・マディソンが抜けた今、マディソンのような資質をチームに与えてくれる選手は彼しかいないと思う。私は彼のことを本当に嬉しく思っているし、彼はチャンスが与えられるに値する。レンタル移籍させられたが、今は戻ってきてプレイしている。今後数週間で彼が貢献し続けるのを見ることになるだろう」 マディソン不在のピンチを自身のチャンスに変えたいロ・チェルソ。その才能でチームに勝利をもたらし、定位置確保に向けて指揮官アンジェ・ポステコグルーにアピールをする時が来た。
構成/ザ・ワールド編集部