「困惑」「歓迎」 福島県内、暖冬 週明け20日ごろまで「陽気」続く見通し
気温が高い状況が続けば、他の野菜や果物にも影響が出る可能性がある。JAふくしま未来の担当者は「果物の生育が早まると、春先に霜の被害に遭いやすい品目も出てくる。営農指導をしっかりしなければ」と危機感を募らせる。 会津若松市内では14日、コートを脱いで歩く人や窓を開けて走る車などが目立った。市道や会津大、県立博物館などの敷地の除雪を担う市内の会津土建は、例年15日程度ある出動が3日にとどまる。人員と車両8台を確保しているが、出番はあまりない。技術管理部課長の原田誠治さん(56)によると、出動回数は年々減少傾向にあるという。「除雪で利益を上げるのは難しい状況だ」と明かす。 暖冬による雪不足は県内スキー場関係者の大きな悩みの種だ。南会津町の会津高原南郷スキー場は、雪不足で予定していたイベントの多くを中止している。「雪が降ってほしい」。支配人の星秀則さん(62)はただただ願う。猪苗代町の沼尻スキー場では、雪解けが進みシーズン終了が早まるのを心配する。支配人の三輪翔一郎さん(41)は「スタッフで知恵を集めて、少しでも解けるのが遅くなる工夫をしながら営業を続けたい」としている。