タイで生産を開始した新型の大型トラック「Ｓ＆Ｅシリーズ」のトラクター（いすゞ提供）

　いすゞ自動車はこのほど、グループ会社のＵＤトラックス（埼玉県上尾市）のタイ生産拠点で海外向け新型大型トラックの生産を開始したと発表した。東南アジア諸国連合（ＡＳＥＡＮ）と中東、中南米を中心に、今後展開地域を拡大する方針を示した。 　新型大型トラック「Ｓ＆Ｅシリーズ」の車両総重量（ＧＶＷ）は25～41トン、連結車両総重量（ＧＣＷ）は36～80トン。７月にタイの首都バンコク東郊のサムットプラカン県で生産を開始した。 　いすゞは2021年４月、スウェーデン大手のボルボ・グループからＵＤトラックスを買収し傘下に収めた。23年４月に、ＵＤトラックスとの初の共同開発商品として新型トラクターヘッドを発売。30年度までに、両社の協業による販売台数を、国内で計約２万3,000台、海外で１万1,000台とする目標を掲げている。