日本がシリアに快勝、全勝突破でW杯最終予選に弾み 森保監督「目の前の一戦に勝つ」
日本がサッカーのワールドカップ(W杯)アジア2次予選を6戦全勝で突破した。シリアを5-0で下し、2次予選は総得点24に対して総失点0。危なげなかった戦いを、森保監督は「目の前の試合に勝ち、成長するためにチャレンジするということを選手たちが主体的にやってくれた」と穏やかに振り返った。 【写真】前半、ヘディングで先制ゴールを決めた上田 前半13分に左サイドの中村からのクロスを上田が合わせて先制し、6分後に右サイドの堂安が中へ切れ込んでからのミドルで追加点。さらに3分後には久保のスルーパスが相手のオウンゴールを誘う。後半28分に相馬がPKで加点し、後半40分に南野が5点目を奪って締めくくった。 右ウイングバックで先発して2戦連続得点となった堂安は、「新しいトライをした中で大量得点できたのでよかった」とにっこり。新たな試みの3バックで攻撃のカギを握る堂安と中村の両サイドが得点に絡み、主将の遠藤は「ウイングバックが絡む理想的なゴール」と手応えを口にした。 1~2月のアジア・カップでイラクとイランに敗れ、シリア戦には期するものがあった。ポイントは体が強い中東勢のロングボールをけり込んでくる戦い方への対応。無失点の結果に、町田は「屈辱的な失敗を繰り返さずにゼロで終えられた」とうなずいた。 9月開幕の最終予選へ弾みをつけた。中東、東南アジアを中心にアジア勢の成長は著しく、指揮官は「別次元の戦いになることを肝に銘じて準備する」と2次予選を圧倒しても慢心はない。はるかに高くなるハードルも一つずつ乗り越え、世界への挑戦権をつかみ取る。(奥山次郎)