しぶとい「ヤミ金」商行為装い業態変化 心中事件で厳罰化、相談・摘発減少も水面下で蠢く
近年は貸借関係を通常の商行為と装う手口も多く、「時代に合わせた形で超高金利の違法な営業が続けられている」(府警幹部)という。具体的には、今回の「先払い買い取り」のほか、支給前の給与を債権として買い取り、先に現金を渡す「給与ファクタリング」などが確認されている。
「ヤミ金は、返済に行き詰まれば口座の売買や闇バイトのような犯罪に従事させられる可能性がある」。府警幹部はこう警鐘を鳴らし、「収益が犯罪組織の資金源になる恐れもあり、悪質な事件は徹底して真相解明を図る」と強調した。(木下倫太朗、木津悠介)