ラッシュフォード、クルトワ、ガビ…EURO2024出場を逃したスター選手たち
ティボー・クルトワ(ベルギー)
プレシーズンで左ひざのACLを損傷したにもかかわらず、そしてその後、3月19日に右の半月板を痛めたにもかかわらず、ティボー・クルトワは5月4日のラ・リーガのカディス戦でレアル・マドリーのためにピッチに戻った。 しかしながら、GKクルトワは、ベルギー代表のドメニコ・テデスコ監督と、かなり大っぴらにシビアな喧嘩をしたため、EURO2024に出場できないだろう。この2人は昨年夏に仲たがいし、テデスコ監督は、クルトワがキャプテンマークをもらえなかったことに腹を立てたために、EURO2024予選のエストニア戦に出場しなかったのだと主張した。 ベルギー代表監督は3月のインターナショナル・ブレイクの前に、こう言った。「私は、この夏の欧州選手権に彼を出場させるべく、あらゆることをした。しかし、つい最近、彼にはEUROに行く気がないと聞いた。彼の態度は明確で、正直だった」 これに対するクルトワの返答は、SNSにピノキオの絵文字を3つ投稿してテデスコ監督を嘘つきだと表現した。それ以降、「大人として2人で話し合いたい」とは思っているものの、キャプテンとして認められなかったことで「自分の中で何かが切れた」ことを認め、監督の「背任行為」に相変わらず怒っていると明言している。 監督がマスコミにリークしたこともクルトワは糾弾しており、テデスコ監督が指揮をとっている限り、招集される可能性はほとんどないと思われる。
マルテン・デ・ローン(オランダ)
マルテン・デ・ローンの好調なシーズンは悲しい終わりを迎えた。アタランタのヨーロッパリーグ決勝進出に重要な役割を果たしていたデ・ローンは、ケガでダブリンでの決勝に出場することができず、その後、代表にも招集されなかった。 「プロになってから、あるいは生まれてから、これほど多くのアップダウンを経験した1週間はなかったと思う。コッパ・イタリアで負けて、ヨーロッパリーグの決勝ではプレーできなかったけど、優勝した」と、オランダのMFはSNSに投稿している。 「ヨーロッパリーグを優勝して幸せだったけど、僕はメディカル・スタッフと多くの時間を費やした。わかったことは、僕はEUROでプレーできないということだ。僕はそれを乗り越える。ファンのひとりとして、チームと友人たちの活躍を見守るつもりだ。だけど、今は、とてもつらい」